ゲルマラジオ

電池を使わなくても聞こえるという不思議なラジオをはじめて知りました。
長く使われているという標準回路(写真上段の回路図)を何度もトライしましたが音は鳴らず。若干あきらめかけていたので他の回路図を試してみたところ、写真下段の回路図で蚊の鳴くような小さな音声放送を受信できました。
受信できたのは夜20時過ぎで、太陽が出ている日中はまったく放送を受信することができません。

なんとか音量を上げたいと思い、WEBサイトにさまざまな改造図がありましたので2つ試しました。
左図の方は、放送音声が少しクリアになって、わずかに聞き取りやすくなりました。
右図の方は電源があるにも関わらず、音量が上らずがっかり。手持ちの可変抵抗の抵抗値がデタラメなのが原因かもしれません。

今度はアンテナを改造してみた

アンテナとGNDをT字型にしていましたが、GND側を外してアンテナ側に継ぎ足して2倍の長さにしました。
そして2階のベランダ手すりに這わせると、今までよりも放送音声が聞き取りやすくなりました。
これは面白いのでもっと長くしてみたいです。

さらに改造する

アンテナは元々の長さより3倍長くして18~20mくらい。GND側も5mをエアコン用アースに接続。
すると期待通りの音量で聞こえました。電池不要で24時間ずうっとラジオ放送を受信して鳴り続けています。
小型のポリバリコンタイプも購入していたのでステレオじゃないけれど両耳で聞こえます。
最初の配線図で組み立てて2ヶ月間悩み続けたこともあり、今とっても嬉しい。


ゲルマラジオ」への4件のフィードバック

  1. ゲルマニュウムラジオは、電波の変調部分を共振回路と検波回路で取り出してクリスタルイヤホンを鳴らします。
    このため、そもそもの電波の強さ=音量となります。
    改造された左の回路は、オリジナルの回路より感度が良くなり、その分音量が大きく聞こえます。
    ただし、アンテナのL成分がL(筒に巻いたコイル)とC(バリコン)の共振周波数に影響を与えます。このため、アンテナの位置を動かすと同調周波数がズレたりします。
    オリジナルの回路は、独立した2つの巻き線として共振回路を構成する右側のLにアンテナの与える影響を少なくすることを目的としていると思われます。
    その代わり、コイルの右側と左側のコイルの電磁的結合による損失のため感度が低くなり、結果的に何も聞こえなかったり、音が小さくなります。
    右側の回路は、ダイオードの順方向にバイアスを掛けて、ダイオードのPN接合の接合電位差による損失を減らしたい意図と思われます。
    これはシリコンダイオードを使う場合には有効かもしれませんが、初めからゲルマニュウムダイオードの場合はあまり効果は無いかも知れません。
    回路的には、シリコンダイオードのVfに相当する約0.7Vをアノードとカソードにかけることと流す電流の調整が難しいと思います。
    ゲルマニュウムラジオは、電源不要がポイントであることと、アンテナの重要性を知る格好の教材です。
    放送周波数の波長の1/4の長さ(100~150m)のアンテナでも張るのはなかなか難しいですが、長いアンテナを張り、方向を調整すると言う実験をお勧めします。

    1. とても分かりやすい説明をありがとうございます。
      電源が不要という特長なのに、音量を電源で解決してはいけないというポイントはその通りですね。
      なるほど様々な形状や手法によるアンテナを工夫しているブログを多数見かけました。
      そういえば改造前の回路で、AC電源コードにアンテナを巻いたりTVアンテナに繋いだりと試したのを思い出しました。
      試してみます。

    2. T字になっているアンテナを、GND側を外してアンテナ側だけ2倍の長さにしました。今までよりも聞き取りやすくなりました。

    3. ケーブル線材を追加しました。アンテナ側とアース側にそれぞれ5m延長。エアコンのアースにも接続し、期待通りの音量になりました!3月からずうっと5月まで悩み続けたので、その分とっても嬉しいです。

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